肴の気持ち

ありのままの気持ちを吐露できたら…

13回目


しんちゃんは健康診断を終えて来てくれた。

予想どおり


健診だったんやね

って言ったら

『なんでわかったん?』

そりゃぁ右手の採血後のシールでねと



しんちゃんの髪の毛がいつも以上に短くなってて

髪の毛、めっちゃ短くなったねぇ〜

から始まり


2回床屋へ行ったけど

客が多かったそうで

行くのが面倒で

自分でバリカン使って短くしたらしい……


へぇ〜

しんちゃん器用だねって

意外だったけど。



慣れた場所へ向かい


ソファーに腰掛けてゆったり話していたら

『安定してると人見知りモードないんやな』


確かに

緊張=人見知りモードじゃない


そう

しんちゃんと逢うようになって

私が感情的に爆発せず会ったのは

今回がはじめてで

毎回、逢う前に私ひとりで空回りして感情爆発させてるから

私は知ってたけど

しんちゃんも気遣いてたみたい…

そりゃぁそうだよね


いつも落ち着いてるしんちゃん

私と大違いで

『僕の知らないところで勝手になんかがおきてる』

よくわかってるやん

って

しんちゃんが女心をわかってないからと言ったような言わないような


そんな会話をしながら



性欲満たされ

気持ち満たされ

食欲満たされ


しんちゃんは変わらず愛情を言葉にしない

私はたくさん愛情を一方的に発して

そんな私の愛情表現に

たくさん笑ってくれた。


しんちゃんに甘い言葉を求めるのをやめて…

もういいやって


クシャとした顔

可愛い八重歯

かっこいい


本当に沼ってしまっている。

ずっとこんなふうにいれたらいいのにな。